『HOWL BE QUIET』無観客生配信ライブのオフィシャルレポート!


HOWL BE QUIET(ハウル ビー クワイエット)は、神奈川県出身の日本の4人組ピアノ・ロックバンドである。マネジメントはトイズファクトリー、レーベルはポニーキャニオン。 2007年、法政大学第二高等学校の同級生である竹縄、黒木、岩野の3人が高校一年で音楽部に入部。部内でバンドを組んでからは
19キロバイト (2,406 語) - 2020年6月29日 (月) 12:53  (出典:Wikipedia)



(出典 tomo-life.com)


思ったより軽やかなMVでした、「Daily  Darling」 ♪

4人組ロックバンド・HOWL BE QUIETが、「再会」の願いを込め、無観客生配信ライブsanekazura』を9月15日(火)にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開催した。

開演時間を迎え映し出されたのは、ライブ会場であるSHIBUYA PLEASURE PLEASUREの看板だ。そこから一人称視点で会場内、客席へと向かっていき、自分の座席がどこかを探すカメラワークは、あたかもライブ会場に来たかのような擬似体験をさせる。客席に腰掛け目線がステージへ移ると、SEがスタートメンバー4人が揃って入場。それぞれが配置へつきピアノイントロから全体でのオープニングセッション、そして竹縄(Vo,Gt,Piano)の「HOWL BE QUIET、『sanekazura』始めます!」の宣言と共に小気味よいダンスチューンDaily Darling」でライブは開幕された。

続けて、バンド全体でライブの感触を確かめるかのように「Dousite」「ギブアンドテイク」を披露した。「ギブアンドテイク」では事前にファンクラブ内で集めた音声をサビに組み込んだ特別版を演奏、配信を見ているチャット画面でも「フレー、フレー」と大合唱が起こり、画面越しでもファンとの一体感を感じさせてくれた。

3曲続けてからのMC明けは「ファーストレディー」を披露、松本(Ba)が飛び跳ねて楽しげに弾いているのが印象的だった。そこから竹縄がアコースティックギターに持ち替え、夕暮れ時の帰り道を想起させる照明からミドルナンバーの「クローバー」、荘厳なイントロから始まる「名脇役」と続く。「名脇役」は竹縄がSexy Zoneに提供し「バンドがこの曲に救われた」と公言するほどの楽曲で、想いを込めて歌っている姿に目を奪われた。

 

6曲目終わりのMCで、竹縄が「初めてのホールということで、普段とは違うことをやろうと思います」と前置きをして届けたのは斉藤和義の「歌うたいバラッド」。原曲とはまた違うピアノが聴こえるアレンジと竹縄が感情を込めて歌う姿は、一人の“歌うたい”としてのアイデンティティを噛み締めているようだった。そこから舞台は暗転。チャット画面でも次の展開を気にするコメントが散見され始めたタイミングで聴こえてきたのは、アコースティックアレンジされた「孤独の発明」だ。黒木(Gt)はアコースティックギター、岩野(Dr)はカホンに楽器を持ち替え、ステージ上で演奏する3人といつの間にか誰もいない客席に移り、会場の椅子に腰掛けて歌う竹縄。ステージへ戻り4人で揃って迎えたクライマックスは、明日へ向かっていく希望を感じさせた。そして厳かなパイプオルガンを鳴り響かせながら始まったのは「GOOD BYE」だ。竹縄がタイトルコールをして全体がバンドイン、原曲とはまた違う力強さを押し出しアレンジは、普段のライブとは違う演出を随所に盛り込んで届けたいというバンドの意志があるように感じた。

「ここから後半戦」と岩野と竹縄のMCが一段落したところで、「HOWL BE QUIETとしてこの曲のおかげでライブができてる、バンドを続けられている。感謝を込めて歌わせていただきます」と、この曲からHOWL BE QUIETを知った人も多いであろう「ラブフェチ」が竹縄の独唱からスタートした。ノリの良いサウンドから繰り広げられる、少し拗れている偏愛感を歌っている歌詞がとても竹縄らしくいじらしい楽曲だ。畳み掛けるようにジャジーなリズミングとウォーキングベースが入り、岩野の声でのカウントから始まったのは気分が軽くなるポップナンバー「にたものどうし」。そこから「こんな時だからこそ、こんな歌」とEDM要素とバンドサウンドハイブリッドに融合した「レジスタンス」が続いた。演奏しているバンドの勢いに負けない熱量での大合唱が、チャット画面でも巻き起こっていた。

 

最後に披露されたのは9月15日の誕生花がタイトルの「サネカズラ」。「生まれた時は絶望のどん底みたいな気持ちで作った曲だった」と竹縄はMCで振り返った。その中でもたくさんの困難な状況が続く中でライブができるということ、そしてこのサネカズラの花言葉が「再会」ということに縁を感じ、ネガティブな歌だったのがポジティブアップデートされたと語る。「最後にその曲を心を込めて歌わせてもらおうと思います」という言葉で締め、演奏がスタートされた。バンドメンバーそれぞれに当たる照明がとても幻想的で、「君の誕生日の花が「再会」ってずるいよな」という歌詞には竹縄の語気も強くなる。バンド全体で祈りを込めるように、この曲の花言葉である「再会」という言葉をなぞるように丁寧に演奏され、最後にはしっかりとこのライブの感触を刻むように竹縄がピアノを弾き終了した。

チャット画面での「アンコール」の大合唱から映し出されたのは、マグカップに注がれたコーヒーだ。披露されたのは新曲で、「コーヒーの歌」という仮タイトルが付けられている。これは竹縄が毎週定期配信している番組の中で、リスナーと共に歌詞を考えながら曲を作ろうという企画から生まれた楽曲である。テーマリスナーと共に決め、コーヒーテーマ片思いを歌うというのが歌詞のコンセプトとなっており、サウンドコーヒーブレイクの時に聴きたくなるようなスローバラードとなっている。新曲の披露が終わり、改めて竹縄からアンコールをしてくれた感謝を視聴者に伝え、今回の配信ライブの感想をメンバーそれぞれが語った。最後に「またライブハウスで音楽を一緒にできたらと思います」と竹縄から視聴者に向けて再会の願いと共にメッセージを残すと、アンコール曲「MONSTER WORLD」を熱演し、ライブは終了した。

なお、本公演に関してはStreaming+で9月22日(火・祝)21:00まで配信チケットの購入が可能となっている。


Photo by nishinaga "saicho" isao

HOWL BE QUIET


(出典 news.nicovideo.jp)